ここで起きたこと
双子の兄弟とともに財を成し、蒸気自動車スタンリー・スチーマーで知られるフリーラン・オスカー・スタンリーは、結核の療養のため1903年にエステスパークを訪れました。彼は裕福な避暑客のためにホテルを建て、1909年に開業します。館内すべてに電気が通っていたのは、当時の山岳地では贅沢なことでした。
1974年9月末、スティーヴン・キングと妻タビサは冬季休業前夜のホテルにチェックインし、ほとんど唯一の宿泊客となりました。キングは無人の廊下を歩き回り、幼い息子がそこで追いかけられる夢を見て、目覚めたときには『シャイニング』の骨組みができあがっていたといいます。二人が泊まったのが217号室でした。
伝説
217号室には、1911年にこの部屋でガス爆発に巻き込まれた客室係エリザベス・ウィルソンが現れるといわれます。宿泊客は、服がたたまれていたり荷物がほどかれていたりすると話します。フリーランの妻フローラは、夜になると音楽室でピアノを弾くのだそうです。
かつて従業員や子どもたちが泊まった4階は、足音や笑い声、誰もいない廊下を走る子どもたちの気配で知られ、F・O・スタンリー本人もロビーや愛したビリヤード室に姿を見せるといわれています。
事実か、伝説か
エリザベス・ウィルソンは実在の人物で、爆発を生き延び、その後も長年ホテルで働きました。ホテルはこの評判を大切にしており、幽霊ツアーを開き、217号室も今も予約できます。スタンリー・キューブリックの映画は別の場所で撮影されましたが、1997年のテレビドラマ版『シャイニング』はこのホテルで撮影されました。
訪れるには
スタンリーは通年営業のホテルで、昼の歴史ツアーと夜の幽霊ツアーには宿泊客以外も参加できます。217号室はかなり早めの予約が必要です。