ここで起きたこと
オキャロル一族は、隣人とだけでなく身内同士でも激しく争いました。1532年、族長の死をきっかけに息子たちのあいだで争いが起こります。そのひとりである司祭が城の礼拝堂でミサをあげていたところ、兄弟が押し入り、祭壇の前で彼を殺害しました。以来、この部屋は「血の礼拝堂」と呼ばれています。
城はのちにダービー家の手に渡りました。20世紀初め、礼拝堂を片づけていた作業員が、はね上げ戸の下にある地下牢「ウーブリエット」を発見し、そこには荷車数台分もの人骨が詰まっていたといいます。城は1922年に焼け落ち、その後の所有者が修復に着手するまで廃墟のまま残されました。
伝説
最も恐れられている幽霊は「エレメンタル」です。リープ城に住んでいたミルドレッド・ダービーが1909年に『オカルト・レビュー』誌に書いたところによると、それは羊ほどの大きさで、半ば人間のような顔を持ち、腐敗した死体のようなにおいを放っていたといいます。
ほかにも、血の礼拝堂に現れる人影、短剣を持つ赤いドレスの女性、階段で遊ぶ二人の少女の話があります。所有者たちは、修復作業中に説明のつかない物音がしたり、物が動いたりしたと語っています。
事実か、伝説か
礼拝堂での殺人と一族の血なまぐさい歴史は記録に残っており、ウーブリエットから骨が見つかったのも事実です。ただし、その年代や由来は確かめられていません。エレメンタルはミルドレッド・ダービーの記述の中にしか存在せず、彼女はゴシック小説の書き手でもありました。
訪れるには
リープ城は個人の住宅です。所有者が予約制で公開したり、イベントを開いたりしたことがありますが、訪問前に必ず確認し、招かれずに敷地へ入らないでください。